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【ITパスポート】ストラテジ系に関するメモ

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 ITパスポートの「ストラテジ系」に関するメモです。

 当サイトにおけるITパスポート関連の記事は、「2022年度(シラバス6.0)にCBTで受験する」ことを前提に、勉強用として作成したメモをベースに公開しています。試験範囲の変更等には対応していないのでご注意下さい。

目次

頻出問題

 平成29年度春期~令和3年度までの全8回分(800問)の過去問(うちストラテジ系279問)を参考に、出題頻度が高いキーワードをざっとまとめました。

 統計データといえるほど詳細なデータに基づいて分析しているわけではありませんので、あくまでも参考程度にご利用下さい。

  • BSC/バランススコアカード
  • CAD
  • DFD/データフロー図
  • ISO及び標準化(JIS Q 9000など日本での表記も含む)
  • KPI
  • MOT
  • PDCAサイクル
  • PPM/プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント
  • RFI/情報提供依頼書・RFP/提案依頼書(アルファベット3文字表記だと間違えやすい)
  • RPA/ロボティック・プロセス・オートメーション
  • SCM/サプライチェーン・マネジメント
  • マーケティングミックス(4C、4Pの具体例含む)
  • ライフサイクル(システムのライフサイクル、ソフトウェアのライフサイクル)
  • 経営者の役職(CIOやCTOなど表記が紛らわしい)
  • 法令関連全般及びコンプライアンス(著作権関連、公益通報者保護法、個人情報保護法、サイバーセキュリティ基本法、不正競争防止法、プロバイダ責任制限法、マイナンバー制度が中心で、法令関係全般のトータルはかなりの問題数あり)

 以下、現時点では特別出題頻度が高いわけではありませんが、時代の流れ的に今後増えてくる可能性はあります。

  • IoT
  • SDGs/持続可能な開発目標
  • ビッグデータ

経営・組織

経営理念・企業理念

 企業の存在意義や価値観などを示したものです。企業が活動する際に指針となる基本的な考え方。

CSR(Corporate Social Responsibility)

 企業が社会に対して果たすべき責任のことです。日本語では「企業の社会的責任」を意味します。

SDGs(Sustainable Development Goals)

 持続可能な世界を実現するために、2015年9月に国連で採択された目標のことです。2016年から2030年までの持続可能な開発目標として、17の目標から構成されています。

ステークホルダ

 企業の経営活動に関わる利害関係者のことです。ここでいう利害関係者の対象は広く、株主や投資家のほか、従業員、取引先、消費者なども含みます。

PDCA(Plan-Do-Check-Act cycle)

 経営管理を行うための基本的な考え方のことです。Plan(計画)→Do(実行)→Check(測定・評価)→Action(対策・改善)の4つのステップをサイクルにして、品質や作業効率を継続的に向上させることを目的としています。

 サービスや情報セキュリティなどでも使用するため、他の分野の問題でも出題される傾向にあります。

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OODAループ(ウーダ・ループ)

 意思決定をするための考え方の一つです。Observe(観察)→Orient(状況判断・方向付け)→Decide(意思決定)→Act(行動)の4つのステップをサイクルにします。

代表的な研修制度

OJT(On the Job Training)

 職場内訓練ともいいます。職場内で実際の仕事を通じて、上司や先輩の指導の下で知識・技術・技能を習得する方法です。

Off-JT(Off-the-Job Training)

 職場外訓練ともいいます。職場内の研修所や教育機関において、一定期間で集中的に知識・技術・技能を習得する方法です。

代表的な生産管理手法

JIT(Just In Time)

 かんばん方式ともいいます。必要なものを必要なときに必要な分だけ生産する方式のため、中間在庫量を最小限に抑えることができるという特徴があります。

FMS(Flexible Manufacturing System)

 フレキシブル生産システムともいいます。多品種の製品を生産する方式のため、消費者のニーズ変化に対応しやすい、多品種少量生産に適しています。

MRP(Manufacturing Resource Planning)

 資材所要量計画ともいいます。生産計画を立て、新たに調達すべき部品の量(正味所要量という)を算出して生産する方式です。

セル生産方式

 屋台生産方式ともいいます。1人または数人の作業者チームが、製品の組立工程を完成まで全工程を受け持つ生産方式です。

ライン生産方式

 ベルトコンベアなど専用のラインを設置し、何人もの作業者がそれぞれが担当している部品を組み付けて連続的に繰り返し生産する方式です。特定の製品を大量生産する際に適しています。

BTO(Build To Order)

 受注生産方式ともいいます。顧客からの注文内容に応じて部品を組み立てて出荷するため、余剰在庫のリスクが軽減できるという特徴があります。

インダストリー4.0

 広義には第4次産業革命と同じ意味で使われていますが、狭義ではドイツ政府が定めた「ハイテク戦略2020」の一つとして提唱されている国家プロジェクトのことをいいます。

ソサエティ5.0

 サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会のことをいいます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)

 様々な活動において、IT技術をベースに変革することをいいます。

業務の分析とデータの利活用

業務フロー

 業務に関連する一連の流れを図に表したもので、どの部門がどのような業務を行なうのか、また、その業務が他の部門とどのような関係があるのか、などを簡単に把握できるようになります。

代表的な業務分析手法

パレート図

 主に品質管理、在庫管理、販売管理などで活用されており、問題を解決するために重視するべき項目の判断に使われます。

ABC分析

 主に要素・項目の重要度や優先度を明らかにするために使われており、経営のあらゆる面で活用できる手法です。要素・項目を重大な(大きい)順に並べてA・B・Cの3区分に分けて分析します。パレート図を使用します。

フィッシュボーンチャート

 主に業務上の問題となっている特性(もしくは結果)とその要因(もしくは原因)を魚の骨のように表した図のことです。多数の要因を系統立てて整理するのに適しています。

代表的な業務計画

アローダイアグラムとクリティカルパス

 作業の順序関係と所要日数などを整理した図のことです。日程計画表(PERT)の図としても使われています。

 日程計画において、全体の日程の中で最も作業日数を要する経路をクリティカルパスといいます。

 アローダイアグラムは「作業〇〇が〇日遅れると、クリティカルパスは何日になるか」といった形で、主にマネジメント系の問題として頻出傾向です。

ガントチャート

 作業の予定や実績を横棒で表したものです。進捗状況の管理に使われます。

ビッグデータ関連

ビッグデータとは

 これまで一般的だったデータベースでは取り扱うことが困難である、巨大かつ複雑なデータ群のことです。

ビッグデータの活用方法

オープンデータ

 国や自治体に関するデータのことです。自治体の予算などを見える化する、AEDの設置場所をアプリなどで提供して急病人発生時に対応できるようにする、など。

産業データ

 企業が生産性向上やコスト削減のために収集・活用するデータのことです。気象データを使って農業の生産性を向上させる、など。

パーソナルデータ

 個人属性や行動履歴などのデータのことです。個人が企業の各種サービスを受けるために提供する、企業がマーケティングのために収集する、など。

ビッグデータに関する技術・学問

データサイエンス

 数学、統計学、情報工学などと関連した分野で、大量のデータの中から何らかの価値のある情報を見つけ出すための学問分野です。

データマイニング

 蓄積された大量のデータを分析し、新しい情報を得ることをいいます。

テキストマイニング

 大量の文書をデータ解析し、有益な情報を取り出すことをいいます。

法務

知的財産権

 人間の知的な創造的活動によって生み出されたものを保護するために与えられた権利のことです。知的財産権は、大きく「著作権」と「産業財産権」に分類することができます。

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セキュリティ関連法規

 コンピューター犯罪の増加に伴いセキュリティ関連法規が重要視されるようになってきており、サイバーセキュリティ基本法や不正アクセス禁止法などが制定されています。

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労働関連法規

 労働条件の最低基準を定めた労働基準法、派遣で働く労働者の権利を守るための労働者派遣法(労働者派遣事業法)などが制定されています。

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その他の法律・倫理規定

 公正かつ自由な競争を促進することを目的とした独占禁止法、企業の法令違反を社内外に通報した労働者を保護するための公益通報者保護法などが制定されています。

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標準化団体・国際規格

 品質向上、コスト削減、効率化などを図るため、国際的な標準化団体や国内の主要な標準化団体が「標準化」を策定しています。

標準化団体

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ISO
(国際標準化機構)
幅広い分野
IEC
(国際電気標準会議)
電気及び電子分野
IEEE
(米国電子電気学会)
電子部品や通信方式
ITU
(国際電気通信連合)
データ通信など
W3CWeb技術(HTMLやXML)などの仕様を策定

国際規格

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ISO 9000品質マネジメントシステム
日本では「JIS Q 9000」
ISO 14000環境マネジメントシステム
日本では「JIS Q 14000」
ISO/IEC 27000情報セキュリティマネジメントシステム
日本では「JIS Q 27000」
ISO 26000社会的責任に関する手引
日本では「JIS Z 26000」
ISO/IEC 38500ITガバナンス
日本では「JIS Q 38500」

JIS規格(日本産業規格)

 日本の産業製品の標準化を促進する目的で制定された規格のことです。

経営戦略

 企業があらゆる変化に適応し、他社より優位に立って成長するために、長期的な視点で示す構想のことをいいます。

経営情報の分析

 経営戦略を決定するにあたり、まずは現在置かれている状況などを分析する必要があります。

SWOT分析

 強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つの項目で整理して、分析する方法です。強みと弱みは内部環境を、機会と脅威は外部環境を分析します。

プロダクトライフサイクル(PLC)

 製品の発売が開始されて市場に出現してから、販売が終了して市場から消失するまでのサイクルのことで、4つの段階に区切って分析します。

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導入期告知活動や販売促進活動を行なう時期で、
利益はほとんど発生しません。
成長期製品の認知度が上がって競合製品が増加します。
他社製品との差別化のために改良を検討する時期です。
成熟期製品が市場に溢れて消費者の需要が鈍化する時期です。
売上、利益ともに伸長しません。
衰退期値引き競争が激化し、売上、利益ともに下降傾向になります。
市場からの撤退も含めて今後の進退を検討する時期です。

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)

 企業が扱う事業や製品を、市場による位置付けと組み合わせて分析する方法です。

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コーポレートブランド

 企業名そのものに対するブランドのことです。企業のイメージや信頼度を表します。

アライアンス

 企業間での連携や提携のことをいいます。アライアンスにはいくつかの形態があります。

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M&A企業の合併・買収の総称。
 合併:複数の企業が一つの企業になること
 買収:企業の一部または全部を買い取ること
 吸収合併:一方の企業が存続し、他方が消滅する形態
持ち株会社
による統合
他の会社の株式を大量に保有し、支配することを目的とした会社のこと。
資本参加相手先企業との連携(協力関係)を深めるために、企業の株式を取得し、その株主となること。
提携企業間で協力して事業活動をすること。
ファブレス自社工場を持たずに、外部に製造を委託している企業のこと。
フランチャイズ
チェーン
本部が様々な権利やノウハウを提供し、加盟店からロイヤリティを徴収する小売業態のこと。
※CVSや外食産業に多い。
ジョイント
ベンチャー
2社以上の企業が共同で出資して新しい会社を設立し、新しい事業を共同で経営する形態のこと。

経営者の役職

スクロールできます
CEO最高経営責任者
Chief Executive Officer
COO最高執行責任者
Chief Operating Officer
CIO最高情報責任者
Chief Information Officer
CFO最高財務責任者
Chief Financial Officer
CCO最高遵法責任者
Chief Compliance Officer
CTO最高技術責任者
Chief Technology Officer
CISO最高情報セキュリティ責任者
Chief Information Security Officer

 CIO、CTO、CISOは比較的よく出てきます。いずれもC(Chief)で始まりO(Officer)で終わるので、真ん中のアルファベットが何を意味するのかを英語で覚えるのが一番確実です。
例)Information=情報なので、CIOは最高情報責任者

マーケティング

 市場調査、仕入・製造・販売計画、販売促進活動、顧客満足度調査など広い範囲の総称で、顧客のニーズを的確に反映した製品を製造したり、販売するための仕組みを作るための活動です。

 マーケティングの中でも市場調査は頻出傾向です。

市場調査

 市場に関する様々な情報を収集することをいい、マーケティングリサーチともいいます。

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング

 インバウンドマーケティングは、顧客が自ら情報を収集し、その中から自社の商品などを見つけ出してもらう方法です。企業はSNSなどを利用して情報を発信します。一方アウトバウンドマーケティングとは、自社の商品などを自ら売り込む方法です。電話やメールを活用した従来型のマーケティング手法といえますが、最近では顧客側の警戒感が強く成果が出にくい傾向があります。

マーケティングミックス

 販売側から見る「4P」と顧客側から見る「4C」という4つの視点を用いて、最適な組み合わせを考える方法です。

 マーケティングミックスは、市場調査関連の問題の中では頻出傾向です。

スクロールできます
製品
Product
製品のラインナップ、
デザイン等
価値
Customer Value
価格
Price
販売価格経費
Cost
流通
Place
販売経路や
店舗の条件など
利便性
Convenience
プロモーション
Promotion
宣伝、広告、
マーケティング
コミュニケーション
Communication

ビジネス戦略と目標及び評価

 ビジネス戦略を策定して実現するためには、明確な目標を設定し、正確な評価を行なうことが重要となります。

バランススコアカード(BSC)

 財務、顧客、業務プロセス、学習と成長の4つの視点から経営を評価する方法です。

技術戦略マネジメント

魔の川・死の谷・ダーウィンの海

 製品には、研究→開発→製品化(事業化)→産業化というプロセスがありますが、この中で乗り越えなければならないとされる3つの障壁を表す例えのことです。

スクロールできます
魔の川基礎研究から製品化を目指す開発段階へ進めるかどうか
例)製品化の見込みが立たず水の泡になる可能性。
死の谷開発段階から製品化(事業化)段階へ進めるかどうか
例)生産ラインや流通経路などを確保しようとしたが、十分な資金が得られない可能性。
ダーウィンの海製品が生き残れるかどうか
例)競合製品の登場で市場から淘汰される可能性。

オープンイノベーション

 企業が外部の技術やアイディアを活用して、製品やサービスの革新に活かすことです。

イノベーションのジレンマ

 特に大企業においては、既存技術の向上や改善を優先することによってイノベーションが進まない傾向にあります。これによって新興企業に市場シェアを奪われてしまうことがあります。

ハッカソン

 特定のテーマに対して、短期集中的にアイディアを出し合ってプロトタイプを作成するなどして検証し、その結果を競い合う形式のことをいいます。企画者やソフトウェアの開発者などがチームを作って行ないます。

ペルソナ法

 ペルソナ(架空の典型的なユーザー像)を想定して、その視点で製品やサービスを設計することをいいます。

代表的なビジネス分野のシステム

POSシステム(Point of sales)

 販売時点情報管理システムともいい、製品が販売された時点で販売情報を収集するシステムのことです。販売情報には「何を、いつ、どこで、どれだけ、誰に」販売したかといった内容が含まれており、特に小売業や飲食業で販売・在庫管理や商品開発、店舗展開などに活かされています。

ICカード

 ICチップ(半導体集積回路)が埋め込まれたプラスチック製のカードで、代表的なものにキャッシュカードやクレジットカードがあります。従来の磁気カードに比べ、データの暗号化で偽造が困難であることや、記録できる情報量が多いといった特徴があります。

※電子マネーや交通機関の乗車券(Suicaなど)といったICカードは、技術的には後述のRFIDを応用したものに分類されます。

RFID(Radio Frequency IDentification)

 「ICタグ(無線IC、無線チップとも呼ばれている)」と「RFIDリーダー(読み取り装置)」の間で電磁波や電波を送受信し、非接触でICタグの中の情報を読んだり書き換えたりするシステムの総称です。モノや人を識別するための自動認識技術の1つで、例えば店舗で販売する全ての商品にICタグを取り付けることによって、レジにおいて買い物かごのまま全ての商品を認識し、会計をすることができるようになります。

GPS(Global Positioning System)

 全地球測位システムともいい、人工衛星を利用して正確な位置情報を割り出すシステムです。受信機と人工衛星間で電波が届く時間(発信時刻と受信時刻の差など)を使っており、3つ以上の人工衛星から受信した情報を計算して位置の測定を行なっています。

 カーナビやバスロケーションシステム(バス停などに表示されているバスの現在地など)はGPSを利用しています。

GIS(Geographic Information System)

 地理情報システムともいい、地理情報と様々な付加情報をコンピュータ上で管理・加工・分析などができるようにしたシステムのことをいいます。

ETC(Electronic Toll Collection System)

 電子料金収受システムともいい、高度道路交通システムのひとつです。クレジットカード会社が発行するETCカード(接触式ICカード)をETC車載機に差し込んでおくことで、有料道路を利用する際に料金所で停止することなく料金支払いが可能となります。

フィジカル空間とサイバー空間

 サイバー空間(仮想空間)にフィジカル空間(現実空間)と同じ環境を再現することをデジタルツインといい、これを実現するシステムをサイバーフィジカルシステム(CPS:Cyber Physical System)といいます。

ブロックチェーン

 ネットワーク上にある端末同士を直接接続し、暗号技術を用いて取引データを分散管理する技術です。現在は主に暗号資産に使われている技術ですが、データの破壊・改ざんが極めて困難である、障害によって停止する可能性が低いシステムが容易に実現可能である、といった特徴を持つことから、銀行の業務やシステムに大きな変革をもたらす可能性があります。

CMS(Contents Management System)

 Webサイトの制作には専門的な知識が必要になりますが、専門知識がなくても簡単にWebサイトを作成して運用ができるシステムのことをいいます。

DTP(Desktop Publishing)

 机上出版や卓上出版ともいい、パソコン上で印刷物のデータ(デザインなど)を制作することです。

CAD(Computer Aided Design)

 コンピューター支援設計といわれることも多く、元々設計現場で手書きしていた図面をデジタル化し、コンピューター上で再現したものです。

CAM(Computer Aided Manufacturing)

 コンピュータ支援による製造とも呼ばれ、製品や部品の製造・加工を行なう際、生産ラインの制御に用いられるシステムです。

IoT(Internet of Things)

 モノのインターネットとも呼ばれており、モノがインターネット経由で通信することを意味します。

IoTシステム

 通信機能を持たせたありとあらゆるモノをインターネットに接続することで自動認識などを可能とし、これによって大量のデータを収集し分析し、高度な判断や自動制御の実現を目的としています。

 ここでいうモノをIoT機器といい、IoTシステムに接続するデバイス(具体的にはセンサーやアクチュエーター)をIoTデバイスといいます。

 これらの技術やシステムによって、例えばインターネットに接続された電力メーターを使って、検針員に代わって電力使用量を遠隔計測することができます。

ドローン

 遠隔操作ができる小型無人航空機のことで、カメラや各種センサーを搭載しており、輸送や調査、災害時などの利用を期待されています。

自動車

 現在、各種センサーを搭載した自動車のIT化が進んでおり、インターネットに接続して情報を双方向で送受信できるコネクテッドカーや、コンピューターシステムによって運転が行なわれる自動運転などに注目が集まっています。

システム戦略

 経営戦略の一つで、ITを効果的に活用して業務をシステム化し、中長期的な視点で業務の効率化を図ることをいいます。

業務プロセス

 業務の流れを業務プロセスといい、それを可視化することをモデリングといいます。

E-R図

 エンティティ(実態)とリレーションシップ(関連)を使い、データの関連を図で表す手法です。エンティティはいくつかの属性を持っており、これをアトリビュート(属性)といいます。

ギャップ分析

 現状と本来あるべき姿を比較し、課題を明らかにする分析手法のことをいいます。

DFD(Data Flow Diagram)

 システムにおけるデータ全体の流れ(flow)を、「データフロー」(情報の流れ)、「プロセス」(処理)、「データストア」(蓄積)、「外部」(データの発生源や行き先)の4つの要素を使って表現する手法です。

情報リテラシー

 ITを活用して情報収集ができる、収集した情報を集計して分析できる、など、情報を使いこなす能力のことをいいます。

デジタルディバイド(情報格差)

 社会にはインターネットでしか提供されない情報もあり、コンピューターやインターネットなどが使いこなせない人はこの情報を得ることができません。このように、コンピューターやインターネットなどを利用する能力や機会の違いによって、経済的または社会的な格差が生じることをデジタルディバイドといいます。

システム計画

 経営・事業戦略に基づいて、システム化構想やシステム化基本方針を立案し、業務の効率を図る情報システムの開発計画をシステム化計画といい、スケジュールや予算、費用対効果なども含めて策定します。全体のスケジュールを検討→システム開発体制を検討→リスクの分析、という流れで行ないます。

要件定義

 要件定義というキーワードは分野を問わず頻出傾向です。

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調達計画

 業務の遂行に必要な製品やサービスを取り揃えるための購買活動を調達といい、システム開発を内部で行なうのか、外部に委託するのかなど、調達の諸条件を定義することを調達計画といいます。

 基本的な流れとしては、情報提供依頼書(RFI)→提案依頼書(RFP)→提案書→見積書→発注先企業の選定→契約締結、となります。

 RFIとRFPは紛らわしいですが、頻出傾向なので間違えないように暗記しましょう。

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