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【ITパスポート】RFI/情報提供依頼書・RFP/提案依頼書
ITパスポートの「RFI/情報提供依頼書・RFP/提案依頼書」に関するまとめです。
調達計画
業務の遂行に必要な製品やサービスを取り揃えるための購買活動を調達といい、システム開発を内部で行なうのか、外部に委託するのかなど、調達の諸条件を定義することを調達計画といいます。
基本的な流れとしては、情報提供依頼書(RFI)→提案依頼書(RFP)→提案書→見積書→発注先企業の選定→契約締結、となります。
RFI(Request For Information)
情報提供依頼書のこと。発注先候補となる企業に対し、基本情報、技術情報、製品情報など、一般的な情報提供を求めます。
RFP(Request For Proposal)
提案依頼書のこと。発注先候補となる企業に対し、具体的な提案を求めます。一般的な記載内容は以下の通りです。
概要 | 開発の目的と目標、課題、 依頼範囲、予算、スケジュール |
提案依頼内容 | 提案システムの概要と構成、開発体制、 成果物一覧、概算費用、運用内容、保守内容 |
その他 | 選定スケジュール、評価方針 |
提案書
RFP(提案依頼書)をもとに必要事項を記載した文書のこと。発注先候補となる企業は、RFP(提案依頼書)をもとに提案書を作成して依頼元企業に対して提案をします。依頼元企業は、提出されたRFP(提案依頼書)を評価して企業を選定する資料とします。
見積書
必要経費や納期などを記載した文書のこと。発注先候補となる企業は、依頼元企業からの要求に対し、費用、支払方法、納期などを記載した見積書を提出します。
発注先企業の選定
発注先企業の選定を行ないます。複数の企業に対して企画書やプレゼンを求め、提案内容を競争させる企画競争や、入札情報を公告して見積書の提出を求め、価格を競争させる一般競争入札といった方法があります。
契約締結
発注先企業との契約を締結します。
実際に出題された問題
※問題文の著作権は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)に帰属します。
令和3年春期 問33
コンピュータシステム開発の外部への発注において、発注金額の確定後に請負契約を締結した。契約後、支払までに発注側と受注側の間で交わされる書類の組合せのうち、適切なものはどれか。ここで、契約内容の変更はないものとする。
【ア】提案書、納品書、検収書
【イ】提案書、見積書、請求書
【ウ】納品書、検収書、請求書
【エ】見積書、納品書、請求書
【解説】調達計画はRFI(情報提供依頼書)とRFP(提案依頼書)に関することが非常に多いのですが、本問題のようなパターンもあります。とはいえ一般的な契約について考えれば、見積書を貰い、そこに決定し、契約し、請求書が発行され、支払いをするものです。本問題は請負契約を締結したあとのことなので、提案書や見積書といった書類が含まれる選択肢は除外できます。
令和2年秋期 問1
情報システムの調達の際に作成される文書に関して、次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
調達する情報システムの概要や提案依頼事項、調達条件などを明示して提案書の提出を依頼する文書は[a]である。また、システム化の目的や業務概要などを示すことによって、関連する情報の提供を依頼する文書は[b]である。
a | ||
【ア】 | RFI | RFP |
【イ】 | RFI | SLA |
【ウ】 | RFP | RFI |
【エ】 | RFP | SLA |
【解説】情報提供を求めるものがRFI、提案を求めるものがRFPです。SLAはサービスレベル合意書なので、本問題とは関係がありません。
平成29年春期 問9
新しい業務システム開発の発注に当たり、発注元企業がベンダ企業に対して求めるべき提案事項として、最も適切なものはどれか。
【ア】現行システムの問題点
【イ】新システム開発の実施体制
【ウ】新システムの狙いと要件
【エ】提案内容の評価基準
【解説】RFPの内容を見たベンダ企業が発注元企業に回答する事項、を問われているので、解答は【イ】となります。