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簿記3級 ネット試験 体験記 2021年度(10月受験)
2021年10月に、簿記3級のネット試験を受験して合格しました。
勉強時間
人によって勉強できる時間や基礎知識が異なりますが、資格学校の説明などを読んでいると2ヵ月~4ヵ月(100時間)程度のようです。今回私が勉強に要した期間は2ヵ月弱です。
仕事の都合でほとんど毎日違うリズムで生活をしているので、決まった時間に勉強することはできず、休みの日に集中的に勉強をして、仕事の日はほとんど何もしない状態でした。勉強時間の記録を付けていたわけではないので正確にはわかりませんが、週当たり10時間もなかったと思います。
ただ、今まで小売業が長く(直接経理を担当したことはありませんが)、ここ数年はこれに加えて個人事業主としての経験(複式簿記による青色申告)があったので、全体の流れを理解するのは早く、仕入や売上などどの事業でも使うであろう基本的な仕訳(勘定科目)もさほど時間はかかりませんでした。
逆に個人事業は現金と普通預金だけだったので、小切手や手形など、今まで事業をしてきた中で使わなかった勘定科目については当然ながら1から勉強が必要で、特に利息や保険料でよく出てくる未払・前払、前受・未収は慣れるまでに時間がかかりました。また、Tフォーム、損益勘定、精算書などは会計ソフトを使っていればほとんど自動的に作成されるもので、意味は分かるけど改めて手作業で書けと言われると難しい、といった感じでした。
勉強方法
基礎勉強:1ヵ月程度
まずは参考書と問題集を購入しようと思って、TACのみんなが欲しかったシリーズ(教科書と問題集の2冊)を購入。資格試験は法改正も含めて試験範囲が変更になることがあるので、資格学校系のテキストなら対応が早い&TACは販売ランキングでもよく見かけるという理由だけです。結果的に、損益勘定関係だけはネットで調べたりもしましたが、それ以外はこれで事足りました。
教科書で章末の練習問題も含めて一通り勉強をして、問題集で対策、間違えたところや正解はしたけど回答に時間が掛かったところなどはチェックしておいて、再度教科書に戻る、を何度か繰り返しました。
本試験対策:3週間弱
問題慣れをするためにネットで配布されている無料の問題なども活用して勉強。TACのみんなが欲しかったシリーズは、基礎知識を身に付けるという意味では総合的に使いやすい書籍だと思いますが、本試験対策としては微妙です。
資格試験あるあるですが、本試験はやはり特有の言い回しや出題傾向があったりするので、市販の基本的なテキストで勉強しただけでは合格は難しいと思います。
模擬体験プログラム目当てで購入したTACの直前予想模試を見て、やはり問題の質が全然違うと実感しましたし。
試験直前
仕事と会場の空き状況の都合で受験日時の調整に手間取っていて、結局試験日が確定できるまで10日間ほど要したので、その間は一番厄介な第2問関連だけさらっと復習しつつ、YouTubeで配信されている簿記関連の動画を見たりしていました。
ネット試験特有の対策
今回は新たに始まったネット試験での受験。ペーパー試験と違って問題用紙にメモや計算式を直接記入することができないので、練習問題や模擬試験を解く際には、A4白紙を用意してこれ以外一切書き込まないようにしていましたが、やはり模擬体験プログラムが欲しいという理由でTACの直前予想模試を追加で購入。(みんなが欲しかったシリーズにも模擬体験プログラムの案内が載っていましたが、ダウンロードできる期間が非常に短く、購入した時点で有効期限が切れていたので。)
実際に模擬体験プログラムをやってみた感想としては、ペーパーより視線の移動が多くてやや時間がかかる、電卓を使用する場合は0だけでなく00(電卓によっては000)がありますが、パソコンのキーボードは0しかないので地味に時間がかかる、最初のうちは桁数の入力ミスがあった、といったところ。
試験当日
まずネット試験の操作や見た目の問題ですが、TACの体験プログラムを入手しておいて正解でした。他社のものはいくつかネットで紹介動画を見た程度ですが、TACは本番にかなり近いものでした。
試験内容としては、一番の難関といわれている第2問の(1)は後回しにして、第1問、第2問の(2)、第3問の順で回答して見直しまでして、最後の余った時間で第2問の(1)に取り掛かるという手順でした。
試験結果は、第1問42点(/45点)、第2問14点(/20点)、第3問32点(/35点)、合計88点(/100点)で合格でした。
第1問は特別複雑な問題は出てこなかったので、-3点は入力ミスか何かやらかしたような気がします。見直しまでしたはずなんですが…
第2問は(1)勘定記入(資本金)と(2)補助簿選択でした。-6点はほぼ間違いなく(1)勘定記入だと思います。(1)勘定記入は、市販の問題集などでは基本的に回答欄を全部埋める形式だと思いますが、今回の試験問題は「空欄が全部埋まるとは限りません」という但し書きのもと、空欄の数が非常に多かったです。
第3問は損益計算書と貸借対照表でした。-3点はおそらく前払や未払などの日本語(勘定科目名)入力だと思います。見直しの際は金額の合計だけ気にしていて、金額が合ってるからよし、と思って勘定科目名の見直しは忘れていたので…あと、問題の難易度に影響はない部分ではありますが、今まで市販の問題集などでは問題の形式というかレイアウトの部分で、損益計算書が上、貸借対照表が下でしたが、今回の試験問題は上下逆でした。
今後の予定
今の事業規模だと簿記3級の勉強前の知識で事足りてはいるんですが、今後仕事の状況がどうなるにせよ、帳簿・会計に関する知識は持っていて損はないと簿記3級の受験を決めました。が、より実践的な知識を得るためには最低でも2級は必要かなと思っているのと、仕事として使うかどうかは別としても、最近投資を含めて資産形成に興味が出てきたので、とりあえずファイナンシャルプランナーの3級も受けてみたいとは思っています。