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【FP3級】ライフプランニングと資金計画:6つの係数

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 FP3級の試験範囲は大きく6つに分かれています。そのうちの1つである「ライフプランニングと資金計画」より、「6つの係数」に関するメモです。

 当サイトにおけるFP3級関連の記事は、受験するためではなく個人的に勉強する目的で作成したメモをベースに公開しています。特に記載がなければ2021年4月1日現在の施行法令に基づいていますので、受験生の方が参考にする場合には法改正・試験範囲改定にご注意下さい。一定の要件を満たせば…といった例外的なものは基本的に省略しています。

目次

6つの係数

 年利2%で10年後に100万円を用意するために必要な元本は?など、資金計画を立てる際に用いる6つの係数があります。試験問題には、6つの係数の定義そのものの知識を問われる問題や計算が必要な問題があります。

終価係数

 現在の金額を複利で運用した場合の、一定期間後の金額を求めるための係数。

例)100万円を年利2%で運用した場合の10年後の金額は?

現価係数

 一定期間後に一定額に達するために必要な元本を求めるための係数。

例)年利5%で10年後に100万円を用意するために必要な元本は?

年金終価係数

 毎年一定額積み立てた場合の、一定期間後の元利合計を求めるための係数。

例)年利2%で毎年10万円を10年間積み立てた場合の10年後の金額は?

減債基金係数

 一定期間後に一定額用意するための毎年の積立額を計算するための係数。

例)年利2%で10年後に100万円用意するために毎年積み立てる金額は?

資本回収係数

 現在の一定金額を一定期間で取り崩した場合の毎年の受取額を計算するための係数。

例)100万円を年利2%で運用しながら10年で取り崩した場合の毎年の受取額は?

年金現価係数

 将来の一定期間にわたって一定額を受け取るために必要な元本を計算するための係数。

例)10年間にわたって10万円ずつ受け取る場合、年利2%のとき必要な元本は?

6つの係数の覚え方

 試験問題には、以下のように定義そのものの知識を問われる問題があります。

例)2021年1月学科試験より
 元金を一定の利率で複利運用しながら、毎年一定金額を一定の期間にわたり取り崩していくときの毎年の取崩し金額を計算する場合、元金に乗じる係数は、( )である。
1)現価係数
2)減債基金係数
3)資本回収係数

 これは係数の内容を暗記するしかないのですが、以下のようにまとめるといくらか覚えやすいのではないかと思います。

 まず6つの係数は「将来の」金額を求める場合と、「現在必要な」金額を求める場合の2つに分かれます。さらに、資金の扱いを「一括で預ける」、「積み立てる」、「取り崩す」(ローン)の3つに分けることができます。

スクロールできます
将来の金額現在必要な金額
一括で預ける終価係数現価係数
積み立てる年金終価係数減債基金係数
取り崩す資本回収係数年金現価係数

例)「10年後に100万円用意するために毎年積み立てる金額は?」であれば、今積み立てるべき金額を問われているので、適した係数は「現在必要な金額×積み立てる」で「減債基金係数」となります。

例)「年利2%で毎年10万円を10年間積み立てた場合の10年後の金額は?」であれば、積み立てたら将来どうなるかを問われているので、適した係数は「将来の金額×積み立てる」で「年金終価係数」となります。

 簡単な計算問題が出題されるケースもありますが、どの係数を使うのかが分からなければ解けないので名称と内容(定義)は暗記しておきましょう。

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