【FP3級】金融資産運用：貯蓄型金融商品

　FP3級の試験範囲は大きく6つに分かれています。そのうちの1つである「金融資産運用」より、「貯蓄型金融商品」に関するメモです。

貯蓄型金融商品

　貯蓄型金融商品とは預貯金のことをいい、元本保証、いつでも引き出せる、という特徴があります。

預金と貯金

　預金と貯金を合わせて預貯金といいます。銀行に預け入れたお金を預金、ゆうちょ銀行や農協に預け入れたお金を貯金といいますが、両者に違いはありません。

利率と利回り

　元本に対する利息の割合を利率といいます。元本に対する1年あたりの収益を利回り（年平均利回り）といい、（収益合計÷預入年数）÷当初の元本×100で求めます。

例）100万円を預け入れ、1年目の利息が1万円だった場合…利回りは1％です。

例）100万円を預け入れ、1年目の利息が1万円、2年目の利息が1.02万円だった場合…利回りは1.01％です。

単利と複利

　利息の計算方法には単利と複利があります。

単利

　単利は預け入れた当初の元本についてのみ利息が付く計算方法です。

例）100万円を年利率1％で預けた場合（単利）

	元本	利息	元利合計
1年目	100万円	1万円×1年分	101万円
2年目	100万円	1万円×2年分	102万円
3年目	100万円	1万円×3年分	103万円

複利

　複利は利息も元本に含めてこれを新しい元本とみなして次の利息を計算する方法で、利息が1年に一度付くものを1年複利、半年に一度付くものを半年複利といいます。

例）100万円を年利率1％で預けた場合（1年複利）

	元本	利息	元利合計
1年目	100万円	1万円	101万円
2年目	101万円	1.01万	102.01万円
3年目	102.01万円	1.0201	103.0301万円

固定金利と変動金利

　預け入れたときから満期まで金利が変わらないものを固定金利、市場金利の変化に応じて金利が変動するものを変動金利といいます。

　現在の金利が高く、今後の金利が低くなる（景気が悪くなる）と予想される場合には固定金利が有利に、現在の金利が低く、今後の金利が高くなる（景気が良くなる）と予想される場合には変動金利が有利になります。