【FP3級】金融資産運用：株式

　FP3級の試験範囲は大きく6つに分かれています。そのうちの1つである「金融資産運用」より、「株式」に関するメモです。

株式の基本

株式と株主の権利

　株式会社が資金調達のために発行する証券を株式といいます。この株式を購入した人を株主といい、株主には会社の経営に参加する権利や、利益（剰余金）の分配を受ける権利などがあります。

株式の単位

　株式の取引単位を単元株といいます。日本ではほとんどが100株単位となっていますが、株式累積投資など単元未満でも売買できる方法があります。

証券取引所

　株式は通常、証券取引所を介して売買されます。日本には4つ（東京、名古屋、福岡、札幌）の証券取引所（一般市場）があります。また、各証券取引所にはベンチャー企業の株式を扱う取引市場（新興市場）があります。東京証券取引所（東証）と名古屋証券取引所（名証）には一部と二部があり、一般的には一部に大企業、二部に中堅企業が上場しています。

　とりあえず、

• 東京証券取引所（一般市場）
• ジャスダック（東京証券取引所にある新興市場）
• マザーズ（東京証券取引所にある新興市場）

だけ覚えておけば大丈夫だと思います。

株式の取引

注文方法と決済（受渡し）

　上場株式にの注文方法には売買価格を指定して注文する指値注文と、売買価格を指定しないで注文する成行注文があります。

注文のポイント

• 指値注文より成行注文の方が優先される成行注文優先の原則があります。
• 同一銘柄について複数の指値注文がある場合は、売りの場合は最も低い価格が、買いの場合は最も高い価格が優先される価格優先の原則があります。
• 同一銘柄について複数の指値注文がある場合は、時間の早い注文が優先される時間優先の原則があります。
• 指値注文であっても、指定した価格よりも有利な価格で成立することがあります。例えば「100円で買い指値注文を出したが、株価が80円であった」場合には80円で購入できます。

決済（受渡し）

　株式の決済（受渡し）は、株式の売買が成立した日（約定日といいます）を含めて3営業日目に行なわれます。約定日を含むことと、営業日で数える点に注意しましょう。

株式の指標

相場指標

日経平均株価 （日経225）	東証1部に上場されている銘柄のうち、 代表的な225銘柄の株価を平均したもの。 株価の高い銘柄の影響を受けやすいという特徴があります。
東証株価指数 （TOPIX）	東証1部に上場されている全銘柄の時価総額を指数化したもの。 時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいという特徴があります。
JPX日経インデックス400 （JPX日経400）	東証全体の銘柄のうち、 一定の要件を満たした400銘柄で構成される株価指数です。
売買高 （出来高）	証券取引所で売買契約が成立した株式の総数です。

個別銘柄の指標

PER （株価収益率）	株価が1株当たり純利益（EPS）の何倍になっているか。 PERが低い銘柄は割安、高い銘柄は割高といえます。
PBR （株価純資産倍率）	株価が1株当たり純資産（BPS）の何倍になっているか。 PBRが低い（1倍に近い）銘柄は割安、高い銘柄は割高といえます。
ROE （自己資本利益率）	自己資本（純資産）を使ってどれだけ利益を上げたか。 ROEが高い会社は少ない元手で上手く稼いだ会社となります。
配当利回り	株価に対する配当金の割合です。
配当性向	純利益に対する配当金の割合です。
自己資本比率	総資産に対する純資産の割合です。