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【簿記2級】連結会計:部分点を稼ぐ(ダウンストリーム)
簿記2級における連結会計関連のメモです。本ページは「部分点を稼ぐ」シリーズの「ダウンストリーム」です。
ダウンストリーム
連結会計は資本連結と成果連結に分かれますが、成果連結の1つにダウンストリームがあります。親会社と子会社の間で行われる取引(内部取引)のうち、親会社(上)から子会社(下)へ販売した取引をいいます。ダウンストリームでは非支配株主が関係しないため、比較的点数が取りやすい項目です。
※一応記載しておきますが、当該資産が子会社で保有されている場合、です。
商品売買の例(貸倒引当金の調整)
×1年度にP社(親会社)はS社(子会社)に商品10,000円を掛けで売り上げている。なお、P社は売掛金に対して3%の貸倒引当金を設定している(差額補充法)。
まず売上債権の相殺に関しては、
(買掛金)(S社) | 10,000 | / | (売掛金)(P社) | 10,000 |
となります。詳細は
貸倒引当金については、当該商品10,000円の売掛金に対して以下のように設定しています。
(貸倒引当金繰入) | 300 | / | (貸倒引当金) | 300 |
この売掛金がなかったことになるので、連結修正仕訳は
(貸倒引当金) | 300 | / | (貸倒引当金繰入) | 300 |
となります。
手形の例(裏書手形と割引手形)
手形については裏書手形と割引手形の問題が出てくる可能性があるようですが、連結会社が振り出した手形なのか、連結外部の取引先から受け取った手形なのかに加え、利息計算等も出てくるので、なるべく簡単なところに絞って部分点を取りに行くという趣旨では向いてない気がするので、本ページでは省略します。
未実現利益の消去(棚卸資産)
商品売買に関連する部分ですが、親会社(子会社)が子会社(親会社)に商品を販売した時に商品の原価に付加された(上乗せされた)利益を消去することが目的で、問題の形式にもよりますが付加された利益がいくらなのかという計算から自分でやらなければならないケースも多く、なるべく簡単なところに絞って部分点を取りに行くという趣旨では向いてない気がするので、本ページでは省略します。
未実現利益の消去(土地)
親子間での土地の売買に関する問題ですが、これまでと同様土地の所有者が親会社から子会社に移っただけで土地の資産合計としては変動していないことになるので、これを修正します。
この問題は、主に「P社(親会社)は、連結グループ外部から\1,000,000で購入した土地を、\1,100,000でS社(子会社)に売却した。」といった形式になります。
P社の仕訳 | (現金預金) | 1,100,000 | / | (土地) (固定資産売却益) | 1,000,000 100,000 |
S社の仕訳 | (土地) | 1,100,000 | / | (現金預金) | 1,100,000 |
土地の売却益\100,000がなかったことになるので、これ以外に土地の所有も取引もないとすると単純に合算で土地が\1,000,000、固定資産売却益が\0になります。