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【簿記2級】等級別総合原価計算:等価係数と積数

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 簿記2級の出題範囲・形式となっている等級別総合原価計算の「等価係数」と「積数」に関するまとめです。

 当サイトにおける日商簿記2級関連の記事は、2022年度のCBT受験用に作成した自分用のメモをベースに公開しています。試験範囲の変更等には対応していないのでご注意下さい。

目次

等級別総合原価計算

 当工場では、A製品とB製品の2種類の製品を生産しており、等級別総合原価計算を採用している。次の資料に基づいて…といった形式で出題される等級別総合原価計算ですが、重要なのは等価係数と積数です。

等価係数と積数

 完成品総合原価を各等級製品に配分する際、原価の負担割合はサイズや重さなど一定の値に基づいて決定した等価係数を用います。

 また、各等級製品の完成数量に等価係数を掛けた値を積数といい、この積数によって完成品総合原価を各等級製品に配分します。

例)完成品総合原価30,000円、S製品(完成品数量50個/等価係数1)、M製品(完成品数量50個/等価係数1.4)の場合

積数の計算
S製品:完成品数量50個×等価係数1=積数50
M製品:完成品数量50個×等価係数1.4=積数70

原価配分
S製品:完成品総合原価30,000円×50÷120(積数の合計)=12,500円
M製品:完成品総合原価30,000円×70÷120(積数の合計)=17,500円

となります。

等価係数のパターン

 等価係数は、S製品(等価係数1)、M製品(等価係数1.4)のように問題文に具体的な等価係数の指示がある(等価係数を求める必要がない)パターンもありますが、等価係数は製品1枚当たりの重量によって定められているといった表記があり、製品ごとの重量が掲載されているパターンもあります。さらに、練習問題レベルでは製品は2種類の場合がほとんどですが、製品の種類が3種類以上の可能性もあります。

等価比率

※今回の試験勉強では20数回(種類)の模擬試験を解きましたが、等級別総合原価計算の出題率が元々低い上に等価比率に関する問題があったのは1度だけでしたので、あまり気にする必要はないかと思いますが一応掲載しておきます。

 等価比率とは、積数を全体量に対する割合で表したものです。

例)M製品の積数が1,800個、L製品の積数が200個の場合

積数の合計は2,000個なので、等価比率は

M製品:1,800個÷2,000個=90%
L製品:200個÷2,000個=10%

となります。

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