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【ビジネスマナー】【秘書検定2級】手紙
手紙についてのまとめです。秘書検定2級の勉強の一環でまとめた資料なので、テキストに出てくる内容+α程度であり、あまり細かい内容までは扱っていません。
前文
用件を伝える前に、前置きとして述べる挨拶のことを前文といいます。前文は「頭語」、「時候の挨拶」、「相手の安否を気遣う挨拶(繁栄を喜ぶ言葉)」、「日頃の感謝の言葉(こちらの安否を伝える挨拶)」で構成されています。
前文の省略
お悔やみ状においては、前文(頭語や時候の挨拶)は省略し、冒頭で「お悔やみ申し上げます」とお悔やみの言葉を述べます。秘書検定2級の勉強をしている中で、お悔やみ状について細かく問われる問題には遭遇しませんでしたが、手紙の前文に関する問題の選択肢として、「お悔やみ状の前文を丁寧に書いた」といった内容の選択肢を見かけます。
頭語・結語
手紙においては、「こんにちは」などの挨拶にあたる言葉を「頭語」、「さようなら」「それではまた」といった挨拶にあたる言葉を「結語」といいます。
頭語・結語の組み合わせ
頭語と結語には一定の対応関係があり、一般によく使われるのは以下の通りです。
手紙の種類 | 頭語 | 結語 |
一般的 | 拝啓 | 敬具 |
丁寧 | 謹啓 | 謹言 |
急ぎ | 急啓 | 草々 |
略式 | 前略 | 草々 |
お悔やみ状 | ※省略 | 合掌・敬具 |
※女性の私信の場合にのみ使われる頭語・結語が存在しますが、秘書検定2級の勉強をしている中では遭遇しませんでした。
時候の挨拶
時候の挨拶とは、「○○の候」など、頭語に続けて季節の移り変わりを表現する文章のことをいいます。「時候の挨拶に使う言葉と月の組み合わせ」が適切であるか否かを問われる形式がよく出題されます。
1月(睦月)
- 迎春…松の内(1日~7日)
- 新春…松の内(1日~7日)
- 初春…松の内(1日~7日)
- 小寒…二十四節気のひとつで、1月5日頃
- 七草…七草粥(七草の節句、1月7日)の時期
- 大寒…二十四節気のひとつで、1月20日頃
- 厳寒…1月中旬~下旬(立春(2月4日頃)の前まで)
2月(如月)
- 立春…二十四節気のひとつで、2月4日~18日頃
- 余寒…立春(2月4日頃)以降の寒さ
- 向春…立春(2月4日頃)~2月末頃
- 春寒…立春(2月4日頃)をすぎてぶりかえす寒さ
3月(弥生)
- 早春…3月全般
- 春分…春分の日(3月21日頃)を迎える時節
4月(卯月)
- 陽春…4月全般
- 春暖…4月上旬
5月(皐月)
- 新緑…5月全般
- 薫風…5月全般
- 万緑…5月下旬
6月(水無月)
- 向暑…6月全般
- 長雨…6月全般
- 麦秋…5月31日から6月4日の間(麦秋至にあたります)
- 入梅…6月上旬、梅雨入り前
- 初夏…立夏(5月5日頃)~芒種(6月5日頃)の間
- 梅雨…6月中旬~下旬
- 夏至…夏至(6月21日〜7月6日頃)の時期
- 向夏…6月下旬~7月上旬
7月(文月)
- 盛夏…梅雨明けから立秋(8月8日頃)の前日まで
- 盛暑…梅雨明けから立秋(8月8日頃)の前日まで
- 大暑…二十四節気のひとつで、7月23日〜8月7日頃
- 酷暑…7月下旬から8月上旬
8月(葉月)
- 立秋…二十四節気のひとつで、8月8日〜22日頃
- 残暑…8月中旬~二十四節気の処暑(8月23日〜9月7日頃)が終わるまで
9月(長月)
- 新秋…9月上旬
- 初秋…9月上旬
- 白露…二十四節気のひとつで、9月8日〜22日頃
- 仲秋…二十四節気の白露(9月8日頃)から同じく二十四節気の寒露(10月8日頃)の前日(10月7日頃)まで
10月(神無月)
- 紅葉…10月全般
- 秋冷…10月中旬
- 霜降…二十四節気のひとつで、10月24日〜11月7日頃
11月(霜月)
- 霜月…11月全般
- 晩秋…二十四節気の立冬(11月8日頃)の前日まで
- 立冬…二十四節気のひとつで、11月8日〜21日頃
- 向寒…11月下旬~12月上旬
12月(師走)
- 師走…12月全般
- 初冬…12月上旬
- 寒冷…12月中旬
- 冬至…12月下旬
- 歳晩…12月下旬
- 歳末…12月下旬
相手の安否を気遣う挨拶
時候の挨拶の次に来るのが、「貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」といった相手の安否を気遣う挨拶です。「ご盛栄」や「ご健勝」などの使い方が正しいか否かを問われる形式が多いです。
秘書検定2級の中でも難易度の高い分野ですが、その手紙が会社や団体宛か、個人宛かに注意することが重要です。会社や団体宛の場合は繁栄を意味する言葉を、個人宛の場合は健康を意味する言葉を用います。
会社や団体宛 | ご盛栄、ご発展、ご隆盛 など |
個人宛 | ご健勝、ご清祥 など |
どちらでも | ご清栄 |
日頃の感謝の言葉
前文の最後に来るのが「平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。」といった日頃の感謝を伝える挨拶です。秘書検定2級の勉強をしている中では遭遇しませんでした。