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【簿記2級】純資産

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 簿記2級の純資産に関するメモ書きです。

 当サイトにおける日商簿記2級関連の記事は、2022年度のCBT受験用に作成した自分用のメモをベースに公開しています。試験範囲の変更等には対応していないのでご注意下さい。

目次

新株の発行(発行費用)

 株式を発行する際には定款作成費用、登記費用、広告費、証券会社に対する手数料など様々な費用が発生します。これらは原則として費用処理します。

 会社設立時における株式発行費用は創立費で、会社設立後の増資における株式発行費用は株式交付費でそれぞれ処理します。

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(創立費)******(現金など)******
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(株式交付費)******(現金など)******

新株の発行(原則処理と容認処理)

 株式を発行して払込を受けた場合、その払込金の処理の仕方は2通りあります。

 1つは原則処理で、全額を資本金とする処理です。問題文において何も指示がなければ原則処理となります。

 もう1つは容認処理で、「会社法」により払込金額の2分の1以下は資本金として処理しない(残りは資本準備金として処理する)ことが容認されています。試験問題においては、「払込金額のうち「会社法」で認められている最低額を資本金として処理する」という形式が多く、この場合は2分の1は資本金、残りは資本準備金として処理します。

新株の発行(申込期日の処理)

 増資を行なうため新たに株式100株(1株当たり\500)を発行したところ、申込期日までに全株式が申し込まれ、払込金額の全額を申込証拠金として受け入れ、別段預金とした。

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(別段預金)50,000(株式申込証拠金)50,000

【解説】
 株式の申込者から申込証拠金を受け取った場合、後ほど割り当てに漏れた申込者に返金をしなければならないため、この時点では会社の資産(現金、当座預金)とは区別するために別段預金で処理します。

新株の発行(払込期日の処理)

 増資を行なうため新たに株式100株(1株当たり\500)を発行したところ、申込期日までに全株式が申し込まれ、払込金額の全額を申込証拠金として受け入れて別段預金としていた。本日払込期日が到来したのでその払込額を資本金に振り替え、同時に別段預金を当座預金とした。

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(株式申込証拠金)
(当座預金)
50,000
50,000

 
(資本金)
(別段預金)
50,000
50,000

【解説】
 払込期日が到来したら株式申込証拠金を資本金へ、別段預金を現金預金(本問においては当座預金)へ振り替えます。なお、資本金については原則処理と容認処理がありますが、本問においては特に指示がないので原則処理(全額を資本金)とします。

剰余金の配当(財源が1つの場合)

 配当財源が、繰越利益剰余金の場合は利益準備金を、その他資本剰余金の場合は資本準備金を、積み立てます。以下配当財源が繰越利益剰余金の場合を例としています。

 株主総会において、繰越利益剰余金を財源とした剰余金の配当等が次のように決定した。
株主配当金:1株につき\100
利益準備金:会社法の定める金額
 なお、株主総会時点の資本金は\1,200,000、資本準備金は\80,000、利益準備金は\60,000であり、発行済株式数は1,000株である。

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(繰越利益剰余金)
 
110,000
 

 
(未払配当金)
(利益準備金)
100,000
10,000

【解説】
 剰余金の配当にあたっては、一定額の準備金の積み立てが発生します。その一定額とは以下の2つの規定のうちどちらか小さい方の金額です。

  • 配当額の10分の1(10分の1規定)
  • 資本金の4分の1から資本準備金と利益準備金の合計額を差し引いた残額(4分の1規定)

 本問においては10分の1規定による金額(※1)は\10,000、4分の1規定による金額(※2)は\160,000なので、積立金額は\10,000となります。

※1…配当額\100,000の10分の1=\10,000
※2…資本金\1,200,000÷4-(資本準備金\80,000+利益準備金\60,000)=\160,000

剰余金の配当(財源が2つの場合)

 配当財源が繰越利益剰余金とその他資本剰余金の両方の場合は、割合によって計算します。

 株主総会において、繰越利益剰余金とその他資本剰余金を財源とした剰余金の配当等が次のように決定した。
株主配当金:繰越利益剰余金\80,000、その他資本剰余金\20,000
利益準備金:会社法の定める金額
 なお、株主総会時点の資本金は\1,200,000、資本準備金は\80,000、利益準備金は\60,000である。

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(繰越利益剰余金)
(その他資本剰余金)
 
88,000
22,000
 

 
 
(未払配当金)
(利益準備金)
(資本準備金)
100,000
8,000
2,000

 本問においては、積立金額は\10,000となります。これを配当財源の割合で配分します。
・利益準備金:\10,000×\80,000÷(\80,000+\20,000)=\8,000
・資本準備金:\10,000×\20,000÷(\80,000+\20,000)=\2,000

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