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【簿記2級】連結会計:部分点を稼ぐ(のれん・のれん償却)
簿記2級における連結会計関連のメモです。本ページは「部分点を稼ぐ」シリーズの「のれん・のれん償却」です。
のれん・のれん償却
あくまでも個人的にですが、一番簡単なのはのれんとのれん償却に関する部分です。これで取れる点数はというと、市販の模擬試験・予想問題の出題形式と配点数を見ると大体以下のような感じです。
- 仕訳自体を問われる形式の場合…支配獲得日の仕訳と合わせてになりますが、6点前後
- 連結精算表(基本的に採点対象10ヵ所×2点)の場合…のれんの金額とのれん償却の金額が両方出てくるので4点(どちらか一方しか採点対象にならず2点の場合もあり)
- 連結貸借対照表(基本的に採点対象10ヵ所×2点)の場合…のれんの金額で2点(貸借対照表にのれん償却はないので)
仕訳例
そもそものれんの金額は、支配獲得日の仕訳がわからないと出せないのでまずはこれを完璧にします。
支配獲得日の仕訳
例)A社は、B社の発行済株式総数10,000株のうち7,000株を1株当たり\500で当期首(X1年4月1日)に小切手を振り出して取得し、同社を子会社とした。そのときのB社の純資産は、資本金\3,000,000、資本準備金\800,000、繰越利益剰余金\500,000であり、かつ資産・負債ともに時価と帳簿価額は一致していた。
(資本金) (資本準備金) (繰越利益剰余金) (のれん) | 3,000,000 800,000 500,000 490,000 | / | (子会社株式) (非支配株主持分) | 3,500,000 1,290,000 |
- 発行済株式総数10,000株のうち7,000株なので、70%の支配
- 取得した子会社株式は、7,000株×\500で\3,500,000
- B社の純資産合計は\4,300,000なので、A社(70%)\3,010,000、非支配株主持分(30%)\1,290,000
- のれんは貸借差額、もしくは、子会社株式\3,500,000-\3,010,000で\490,000
のれん償却(定額法10年とする)の仕訳
支配獲得日ののれんは\490,000で、これを10年で償却するので、
(のれん償却) | 49,000 | / | (のれん) | 49,000 |
となります。上記の例で連結1年目だとして、連結精算表の場合は修正・消去欄は採点対象にならないのでのれん\441,000、のれん償却49,000だけ入力すれば4点、連結貸借対照表の場合はのれん\441,000で2点ですね。
のれんに関しては、連結何年目なのかを間違えなければ簡単に得点源にできる部分になります。
参考:合併時の仕訳
市販の模擬試験・予想問題では、第2問が仕訳を問われる形式の場合、連結会計だけでなく合併の問題も同時に出題されていることがありました。
例)A社は、B社を当期首(X1年4月1日)に合併し、B社の株主に自社(A社)の株式1,000株(1株当たりの時価@\300)を交付した。合併時のB社の諸資産は\500,000、諸負債は\200,000であり、ともに時価と帳簿価額は一致していた。なお、会社法が規定する最低額を資本金とする。
合併時の取引と、当年度ののれん償却(定額法10年)について仕訳しなさい。
合併時の取引
(諸資産) (のれん) | 500,000 300,000 | / | (諸負債) (資本金) (資本準備金) | 200,000 300,000 300,000 |
のれん償却
(のれん償却) | 30,000 | / | (のれん) | 30,000 |
のれん・のれん償却がわかれば4点前後
のれん・のれん償却が一番簡単とはいえ20点中問題の形式にもよりますが4点前後の話なので、ないよりはましですがもう少し何とかしたいところですね。