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新500円硬貨は不便?何故浸透しない?背景には「半導体不足」「コスト」「キャッシュレス化」

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 2021年11月1日に登場した新500円硬貨ですが、2年経過した今でも自動販売機や精算機などで使えない経験をした人も多いかと思います。それどころかそもそも流通していることを知らない人もいるようで…この新500円硬貨、何故ここまで浸透していないのでしょうか。その背景には「半導体不足」や「コストの問題」といった理由があります。

目次

500円硬貨の歴史

 余談になりますが、500円硬貨の歴史を少し。今回の新500円硬貨は3代目となります。初代500円硬貨は1982年4月1日に500円紙幣に替わり登場しました。白銅を使用しているのでシルバーに近い見た目です。現在ではほとんど見かけることはなくなったように思います。

 2代目は2000年8月1日に登場しました。1997年頃から偽造硬貨が相次いで発見され社会問題となったため、偽造防止対策という形で改鋳されたもので、素材がニッケル黄銅になったためゴールドに近い見た目です。

 そして2021年11月1日に登場した3代目は、さらなる偽造防止力の向上を目的としてデザインと材質を変更したもので、2色3層構造のバイカラー・クラッドとなっています。

3代目500円硬貨は浸透していない?

 2023年の前半だったと思いますが、釣銭として新500円硬貨を渡した際に「自販機で使えなくて不便だから前の500円玉にして!」と言われたことがありますし、「何これ?500円玉?偽物じゃないの?」と言われたことすらあります…

 私は小売業が長いので、新硬貨や新紙幣が出てくるとわりと早い段階で目にする・手にすることになります。(釣銭準備のために銀行に両替をしに行くことも多いですし。)職業柄なので一般の方とは少し感覚が違う部分もあるかもしれませんが、それでも発行から1年以上経過しているのにまさか新硬貨の存在すら知らない人がいることに驚きましたが、それだけ3代目500円硬貨が浸透していないということになるのかもしれません。

 実はこの新硬貨が浸透していないことには大きく3つの理由があります。

使えない場所が多い(半導体不足)

 自動販売機などの内部には硬貨選別機(コインメック、コインチェンジャー、コインセレクターなどと呼ばれている)が搭載されています。新硬貨が登場するとこの硬貨選別機の部品を取り換える必要があるのですが、これには半導体が使われています。世界的な半導体の需要増加とコロナ禍による生産への影響で半導体が不足しており、硬貨選別機の交換が進まないという状況があります。

使えない場所が多い(交換コストが高い)

 前述のように新硬貨に対応するためには硬貨選別機の改修が必要になるのですが、例えば自動販売機1台で数万の費用がかかるとのことで、交換に踏み切れないケースがあります。さらに2024年7月に新紙幣が発行されると紙幣識別機(ビルバリなどと呼ばれている)の改修も必要になってしまうので、どうせ費用がかかるならそこでまとめてやってしまいたい、それまでは新500円硬貨には対応しない、という判断をしたメーカーやオーナーも多いと思われます。

キャッシュレス化

 キャッシュレス化が進んできているのも1つの理由です。そもそも現金をほとんど使わない、新紙幣や新硬貨に関心がない、という人もいるでしょう。また、大手のチェーン店などはまだしも、個人でやっている自動販売機や駐車場の精算機などは、前述のコストの面もあって、キャッシュレス化が進んでいる現在において「現金」というものに対してどこまで投資をすべきか悩んでいるオーナーも多いのだと思います。

新旧入れ替わるまではまだ時間がかかる

 2024年7月の新紙幣発行に合わせて新500円硬貨が使える場所は増えるかもしれませんが、それでも日常で不便を感じない程度になるまではまだまだ時間がかかりそうです。

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